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放浪記

20年以上の世界放浪を綴った自伝的連載。各地での出会いと別れ、日々の断片を残しています。

521件の記事 ・ 17 / 22 ページ

ゴアに目覚める話19(放浪記136)

(以下内容転載禁止、法的対処有。) クリスマスが近づけば近づくほど、毎日倍々で旅人の数が増えていった。 その増え具合は本当に驚くほどで、街全体をお祭り気分に押し上げる。 通りには妖しくて変で派手な格好をした旅人たちがはしゃいでいる。 人数の盛り上がりに合わせてパーティーの数も規模

約5分 放浪記 #136

ゴアに目覚める話18(放浪記135)

僕たちは料理の美味しさに引き寄せられていたのはもちろんだが、その家庭的な雰囲気もまた魅力だった。 お父さんがシェフでお母さんがサポート、しっかり者の次男(当時9歳)が家に居るときは、彼が注文を聞きに来た。 長男のA君はダウン症で、明るい場所で自由に育ったからか、日が照っているとい

約4分 放浪記 #135

ゴアに目覚める話17(放浪記134)

12月にはもう完全に乾季で、数週間前までの雨の面影は、もうどこにも無い。 季節としては真冬だが、昼間の日差しのもとにいると、暑くて倒れそうになる。 だが、意外にも夜はかなり冷え込み、夜中にバイクに乗るときなどは、冬用のジャケットを着ていてもちょうど良かったりする。 僕が住んでいた

約3分 放浪記 #134

ゴアに目覚める話16(放浪記133)

(以下内容転載禁止、法的対処有。) Sさんのスパイ疑惑は忘れて、おどろおどろしい音楽に合わせて気持ちよく踊り続ける。 やがて、夜は白み出しお互いの顔が見え始める。 今まで隣で踊り続けていた人がこんな格好をしてこんな顔をしていたんだと言うことが見えてくる。 皆がお互いに同じ思いで、

約4分 放浪記 #133

ゴアに目覚める話15(放浪記132)

(以下内容転載禁止、法的対処有。) 僕は、かなり調子良く楽しんでいた。 少量のエクスタシーを最初に取ってからLSDを取る手法は明らかに成功していて、バッドトリップの心配なく気持ちよく踊れた。 だが2時間ほど踊ったところで、身体が脳内感覚についていけず、体が固まってきた。 4分の1

約4分 放浪記 #132

ゴアに目覚める話14(放浪記131)

(以下内容転載禁止、法的対処有。) まず最初にぶっ飛びだしたのはRさんだ。 ラップに包んだLSDをズボンのポケットに入れたまま洗濯し、少し湿り気のある紙の小片を摂取した彼は、予想外の効きの強さに驚いていた。 紙は湿ってはいたが、成分はそのまま残っており、洗濯後にもかかわらず通常の

約4分 放浪記 #131

ゴアに目覚める話13(放浪記130)

(以下内容転載禁止、法的対処有。) 僕たちはバイクに分乗し、パーティー会場へ向かう。 場所は予めタクシー運転手に聞いておいた。 僕たちはゴアのパーティー文化に慣れてきていて、場所も分からないのにフライングしてLSDを摂取し、ぶっ飛びながら音を頼りにパーティーを探すなどという馬鹿な

約4分 放浪記 #130

ゴアに目覚める話12(放浪記129)

ゴアの自由さは世界中から旅人達を惹きつけていたが、その反面、自由さと引き換えに色々と不都合なことも生み出していた。 警官の腐敗の話は既に書いたが、それと連動している問題として泥棒がある。 被害にあった友人もいたし、頻発する警察と泥棒の問題を目の当たりにして、Yさんが警察と泥棒と家

約5分 放浪記 #129

ゴアに目覚める話11(放浪記128)

(以下内容転載禁止、法的対処有。) インドにおいては無免許運転はあまりにも日常的すぎて、実際に逮捕することは出来ず、脅してバクシーシを分捕る為のハッタリとして使われていた。 警官の言いがかりは何も無免許運転だけではなく、どちらかと言うとドラッグ所持の調査の方が主な目的だ。 もちろ

約5分 放浪記 #128

ゴアに目覚める話10(放浪記127)

交友関係が広がっていき、遊ぶ範囲が広がるに従って、徒歩やバスやタクシーでは不便になっていき、バイクをレンタルするようになった。 僕はあまりお金に余裕がなかったので、Yさんと共有する事で安くした。 インドやタイなどでバイクを借りるのに免許は特に必要ない。 ヘルメットなども誰一人着用

約3分 放浪記 #127

ゴアに目覚める話9(放浪記126)

インドで出会う旅人は面白い人たちが多かったが、ゴアで出会う人は個性が一段抜きんでていた。 それは恐らく、ゴアには60年代から社会から逸脱した人が集まって来ているので、その影響に感化されるという事もあるだろう。 他には、出会うにはある程度の時間が必要なので、長居をする人同士だけが出

約4分 放浪記 #126

ゴアにゴアに目覚める話8(放浪記125)

ゴアには変わり者を引き寄せる力があり、その変わり者の常識の枠を破壊して、変わり具合を加速させる力があった。 僕たちがゴアの妖怪三人組と呼ぶ、年季の入った日本人のおじさんの旅人が三人いた。 二人は以前の記事で紹介したホームレスのFさんとCさんだ。 そして三人目がHさんという50歳く

約4分 放浪記 #125

ゴアに目覚める話7(放浪記124)

(以下内容転載禁止、法的対処有。) 僕たちは意気揚々と次のパーティーへ向かう。 また、前回と同じレストランを改造してのパーティーだ。 今回は、新しく買った派手派手のズボンを履いて行った。 だが、変なおじさんの着ていた海外製の高価な服とは違い、インドの安い棉素材に安い染料で染めた僕

約5分 放浪記 #124

ゴアに目覚める話6(放浪記123)

僕たちは毎日本当に楽しく笑いながら過ごした。 特にこれといって何をしたわけでもなく、街へ買い物に行って美味しいご飯を作ったり、トランプして遊んだり、別の友人宅に遊びに行ったりなど。 ビーチ沿いに住みながらも、あまり海には入らなかった。 それ以外のことが楽しくて、海には興味が湧かな

約4分 放浪記 #123

ゴアに目覚める話5(放浪記122)

ゴアも12月に入り加速度的に人が増えてくる。 日本人も多く、アンジュナ周辺にいる数千人の外国人の3%くらいは日本人だったんじゃ無いだろうか。 当時の日本人旅行者は今の日本人旅行者よりも英語に対する苦手意識が強く、常に日本人同士でつるんで居た。 僕の住んでいた部屋の隣に来たのも日本

約6分 放浪記 #122

ゴアに目覚める話4(放浪記121)

(以下内容転載禁止、法的対処有。) 僕が摂取したエクスタシーの錠剤がラップに包まれていた事をNさんに確認したことで、僕の悩みモードは次の段階に突入した。 自分はラップを外さずに錠剤を飲み込んだかも知れない。 いや、あるいはちゃんと外したかも知れない。 ラップを外した記憶は無いけれ

約6分 放浪記 #121

ゴアに目覚める話3(放浪記120)

(以下内容転載禁止、法的対処有。) 変なオジサンは完全に僕の認識する常識の枠組みの外に居た。 彼のハジケ具合は若手のお笑い芸人が精一杯はしゃいでいるかの様だったが、無理矢理感はなく、そういう人生を生きてきたと言うことが見て取れる。 彼はゴアトランスで踊ることを通して何かを得て確信

約5分 放浪記 #120

ゴアに目覚める話2(放浪記119)

(以下内容転載禁止、法的対処有。) この旅行記は当時の体験から20年以上経って、あらゆる経験と理解を経たのちに書いているが、当時の僕は社会経験が皆無の二十歳の映画オタクのガキンチョ、LSDによって自分に何が起こっているのかが理解できなかった。 この時の僕の脳はLSDの過剰摂取によ

約5分 放浪記 #119

ゴアに目覚める話1(放浪記118)

12月のフルムーンパーティーは、僕の住んでいた宿から歩いて3分の所にあるレストランの敷地内で行われた。 この場所は近所に地元の人たちも住んでいて、彼らにとってはいい迷惑なのだが、パーティーがある事で地元の経済が潤沢に潤うので、需要と供給のバランスが取れていた。 屋根と高さ1メート

約5分 放浪記 #118

ゴアに出会う話20(放浪記117)

クリスマスの12月が近づくにつれて旅人の数が増えてきた。 日本人女性のOちゃんがやってきたのもこの時期だ。 僕がゴアに来て以来ずっと遊んでいるYさんは、元暴走族の現格闘家で、映画助監督の業界人の遊び人。 独身女性のOちゃんが来て嬉しかったのだろう、瞬く間に手を出した。 厳格な宗教

約5分 放浪記 #117

ゴアに出会う話19(放浪記116)

兄たちがきて早々、近々地元の人と結婚予定のカラングートビーチに住む日本人女性Kさんが、僕たち全員を食事に誘ってくれた。 日本からはるばる来た兄たちに、地元のゴア料理をご馳走したいというありがたい提案。 皆でタクシーに乗り、彼女たちの家へ向かう。 僕たちは、美味しいゴア料理をご馳走

約3分 放浪記 #116

ゴアに出会う話18(放浪記115)

ゴアに到着して暫くすると、この土地はなかなか面白い、お兄ちゃんも遊びに来たらいいのにと思った。 普通はインドを旅行していて面白いと思ったからと言って、実の兄を呼ぼうなんて考えが浮かんだりはしないだろうし、仮に呼ばれてもはるばるインドまで来ることも無いだろう。 だが普通ではなかった

約3分 放浪記 #115

ゴアに出会う話17(放浪記114)

この突如現れたオジサンの事をのちにストロー紳士と呼ぶことになるのには、それなりの理由があった。 僕たちがバーに着いた時にはオジサンはすでに大分出来上がっていた。 手にはウイスキーの小瓶を持っている。 おじさんは激しく酔っ払っている割には背筋が正しく、着ている服装も折り目のついたワ

約5分 放浪記 #114

ゴアに出会う話16(放浪記113)

(以下内容転載禁止、法的対処有。) Eちゃんは芸術家肌の繊細な女性だった。 その長所は集中力に現れ、短所は思い込みの激しさに現れていた。 そして、LSDがその長所と短所を増幅させる。 EちゃんはLSDを摂取すると、極度に思い込みが激しくなり、一旦それに集中するとしばらく白日夢にふ

約5分 放浪記 #113