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インドを旅する話7(自叙伝092)

チャイ

 
 
 
 
チャイ売りの少年は、年に似合わず年季の入った低い声で、「チャーイーーチャーイーー」と大声を上げるだけで、インド人に対しては足を揺すって起こしたりはしないようだ。
 
 
どうやら外国人だけへの特別待遇らしい。
 
 
 
 
 
寝台列車の最上部で、チャイを飲みながら旅気分に浸っている間に、下部座席の人たちがチャイ売りの少年の声に反応して起き始めた。
 
 
 
 
 
みんながチャイを買っている。
 
 
 
 
 
チャイ売りの少年にとっては、今が書き入れ時だろう。
 
 
素早い手つきで売りさばいている。
 
 
 
 
 
ちなみにインドの路上で飲むチャイは最高の雰囲気だが、日本のインド料理屋で飲むチャイほど美味しくはない。
 
 
安物の茶葉を、これでもかと言うくらいに煮出して色をつけたものに、薄めの牛乳と大量の砂糖で味付けしたもので、基本的にスパイスなどは入っていない。
 
 
スパイスの入った本物のチャイは、ある程度高級なレストランに行かないと出会うことはない。
 
 
 
 
 
ほぼ全ての料理やお菓子、さらにはフルーツサラダにまでスパイスがかかっているのにも関わらず、基本中の基本のチャイにスパイスが入っていないのは可笑しな話だが、事実だから仕方がない。
 
 
 
 
 
 
 
 
 

インド人家族との交流

 
 
 
 
最上部のベッドから降りてトイレへ行った後に、下部のベッドを利用していた家族連れに呼び止められた。
 
 
「お菓子があるから一緒に食べないか?」との誘いだ。
 
 
 
Blog92-1
 
 
 
ヘンテコな東洋人と、交流を持ちたいらしい。
 
 
 
 
 
僕も交流を持ちたいのだけど、なんせ英語がほとんど分からないので、会話が成り立たない。
 
 
それでも、せっかくの行為を無碍にしたくないので、下部座席に座り、お菓子を共に食べる。
 
 
 
 
 
インドのお菓子は主に2種類あって、日本人の味覚からすると、非常に辛いか非常に甘いかの2種類だ。
 
 
旅人たちの話では、幼少時からものすごい量の唐辛子を食べ続けて来て、味覚の細胞が麻痺していると言う。
 
 
 
 
 
この時は、非常に辛いスナックを頂いた。
 
 
 
 
 
日本で言うところの”おかき”のようなもので、あげた小麦粉の棒に色々なスパイスがマブさっている。
 
 
日本のお菓子で”味カレー”と言う駄菓子があるが、あれに3倍ほどのスパイスをまぶして、味の素を排除したような感じのもの。
 
 
 
 
 
インドの良いところの一つは味が強烈すぎて、味の素を使うことに意味がないことだ。
 
 
着色料や農薬などは、すごかったりするが、味の素を使っていることはまず無い。
 
 
 
 
 
当時の僕は味の素や化学薬品を忌避するような考えは持っていなかったが、知らずとも化学調味料不使用の恩恵に預かっていた。
 
 
 
 
 
 
 
 
 

質問

 
 
 
 
席に着いて直ぐに、いくつかの質問を受けた。
 
 
 
 
 
どこから来て、どこへ行くのか?
 
 
結婚はしているのか?
 
 
なぜ結婚しないのか?
 
 
兄弟姉妹は何人いるのか?
 
 
両親は元気にしているか?
 
 
故郷を離れてさみしく無いのか?
 
 
 
Blog92-2
 
 
 
基本的な質問で簡単な英語だったので僕にも理解できたが、なぜ結婚しないのか?や、故郷を離れてさみしく無いのか?の質問には英語力のなさ故に答えることができなかった。
 
 
このような質問を受けるのは初めてではなく、同じような状況で同じような質問を何度か受けていた。
 
 
 
 
 
日本で言うところの、
 
 
今日の天気は〇〇ですね。
 
 
そうですね。
 
 
今日はどちらへ?
 
 
ちょいとそこまで。
 
 
などの社交辞令に該当するのだと思う。
 
 
 
 
 
 
だがインド人の場合は、社交辞令などと言う遠慮や調和の言動ではなく、もっと直接的で、純粋な好奇心から聞いて来ているようだ。
 
 
そして、皆が皆同じことに興味があるので、結果的に社交辞令のようになっているようだ。
 
 
 
 
 
インド文化に慣れて行くにつれて、段々とわかって来たのだが、彼らは本当に上記の質問に興味があり、彼らの社会にとって本当に重要だと言うことだ。
 
 
このことからも、インド人が家族のことをすごく大事にしているのがよく分かる。
 
 
崩壊した家庭から、やって来た僕には少し面倒くさかったが。。。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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