次の日、朝日と鳥たちの鳴き声で目が醒める。
山の朝の少し冷たい空気が気持ちいい。
部屋から出ると、すでに朝食が用意されていた。
食事を食べ、荷物をまとめ、出発の準備をする。
今日はいよいよ象に乗る日だ。
ガイドブックによると、このゲストハウスは山岳民族を象に乗って訪ねるという一泊二日のツアーをやっているらしい。
チェックインしながら、ゲストハウスの人にツアーの詳細を尋ねると、色々と写真を見せてくれた。
道端の砂利の上に横になってどれくらいが経ったのだろうか?
しばらくの間眠りに落ちていたようだ。
夜は明けかけていて、空は白み始め、ジャングル中の鳥たちが合唱している。
僕たちがパンガン島に来たのは、何もビーチでのバカンスだけを求めて来たのではなかった。
もちろん言うまでもなく、ビーチバカンスを最高に楽しんだのだが、島に来た一番の目的は毎月満月の夜に開催されると言うフルムーン・パーティーに参加するためだった。