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放浪記006

社会の厳しさに向き合う小学生時代の話2(放浪記006)

苦しみの中の喜び

 

小学生時代の僕の人生は基本的に苦しみが基礎となっていた。

 

今になって当時の写真を見返すと、カメラをギッと睨みつけていて、内在させていた怒りと苦しみが反映されている。

 

学校では弱い立場で抑圧されていて、家に帰れば強制的に宗教活動に参加させられる。

 

テレビなどの娯楽に逃げることもできず、週末なども無かった。

 

僕にとっての休日は国民の祝日や春休み、夏休み、冬休みだけだった。

 

大人目線から見ると、そんな長期休暇があるだけマシだけど、小学生の僕にとって土日に遊べないのは大きな苦痛だった。

 

楽しいと感じることが殆ど無く、苦しいと感じることが殆どだった僕は、自己防衛本能からか心をどんどんと閉ざしていく。

 

心を閉ざすことで、感情を感じないようにし、苦しみから逃れたのだ。

 

 

この自己防衛作戦は成功し、喜びを感じない代わりに、苦しみの量を大幅に減らすことができた。

 

抑圧されたエネルギーは、感情としても行動としても外へ放出されることはなく、自己の内側で循環していたように思う。

 

 

エネルギーの主な出口は、本を読むことだった。

 

誰にも邪魔されず、苦しみを感じずに想像の世界へ羽ばたく事が出来た。

 

図書室と図書館が僕の聖域。

 

一人で本を読んでいる限り、全てがうまく行っていた。

 

 

貧乏

 

うちの収入は母のパートの稼ぎだけで、政府からの生活保護を受けずに、子供二人を養っていたので極貧だった。

 

母は必死になって働き、家族にとっての最善を考えたうえで、エホバの証人の活動に従事していたが、その行動がさらに貧しさを加速させていた。

 

そんなに貧しくても、清潔な服と健康な食事と快適な家を維持してくれた母の努力は、本当に素晴らしいものがある。

 

貧しさを誇張するような面白い話がいくつかあるが、母の努力を侮辱するように感じるので、ここで共有するのはやめておく。

 

 

幸か不幸か、僕の小学校は公営の団地の小学校で、比較的貧しい労働者階級の家族で占められていたので、特別に貧しいと感じたことは無かった。

 

 

 

自分の育った家が極貧だと気付いたのは、大人になって豊かな世界を体験してからだ。

 

知らないと言うことは、幸いなことでもある。

 

貧しい故に、オモチャをねだったり、何処かにお出かけに連れて行ってもらったり頼むなんてのは論外の話。

 

 

おばあちゃん

 

おもちゃは長期休暇になるたびに祖母の家に遊びに行って買ってもらっていた。

 

母は祖母と嫁姑の諍いがあるので、僕が祖母の家に遊びに行く事を快く思っていなかったが、僕にとっては年に3回の長期休み毎に行く大イベントだった。

 

行くたびに祖母は、僕の好物の唐揚げとニラのスープを作ってご馳走してくれた。

 

お小遣いをくれて、デパートでおもちゃも買ってくれる。

 

遊びに行くたびに父に会う事も出来て、楽しいイベントだった。

 

 

毎年のキャンプ旅行

 

年に一度、お盆の時期に親戚一同で行くキャンプが、子供達のお出かけ欲求を満たしていた。

 

僕の子供時代の話は暗いものが多いのだが、数少ない楽しい思い出が、このキャンプ旅行だった。

 

親戚一同と言っても、母、姉、僕の三人家族と母の姉夫婦と母の兄の六人が基本メンバー。

 

そこに兄や母の父が年によって参加すると言った感じ。

 

キャンプ場に行ってキャンプをするようなスタイルでは無くて、近くの人口の少ない島に行って無人のビーチでキャンプしたり、山奥に行って空き地でキャンプするようなスタイル。

 

海で遊んで、潮干狩りして、バーベキューして。

 

山で山菜を採ったり、果物をとったり。

 

なぜ自然の中でのキャンプなのかと言うと、これもエホバの証人と関係している。

 

悪の支配する世俗的な遊園地などに行かずに、神の創造物である大自然を愛でる行為がエホバの証人の娯楽として推奨されていたからだ。

 

Blog6-2

 

素晴らしいと思う。

 

 

この、キャンプの思い出は僕の記憶の中で燦然と輝いていて、大人になってからも大きな影響を与え続ける。

 

まさか子供時代のキャンプが人生の伏線になるとは思いもしなかったが。

 

 

つづく。。。

 

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