Y君との対比 Y君はほんの数日前までは東京にいたらしく、都会っぽさと清潔さと緊張感が漂っていた。 その反面、僕たちは完全に砂漠の街に馴染んでくつろいでいたので、その対比が面白くもあった。 &n
開催間近 フェスティバルの開催日が近づくにつれて、ホテル内にも街にも少しづつ外国人旅行者の姿が見え始めた。 通常、この街を通り抜けるのはサハラ砂漠へとツアーに行く旅行者がほとんど
豪邸でのパーティー 豪邸に着き中へ入ると、数日前と比べても明らかに人数が増えている。 話によると、フェスティバルの日付が近づいているので、これからどんどんと手伝いの人数が増えていくのだという。
帰宅 この日は、食事が終わった後に車で宿まで送ってもらった。 僕たちは部屋へ帰っても、今日の予想外の出来事に興奮して、なかなか寝付けなかった。 今朝まで思いっきりサ
食事 しばらくすると食事の準備ができて、皆で食堂に集まる。 テーブルの上に並べられた料理から好きなものをとって食べるバイキング方式だ。 僕たちはここ最近はずっとモロッコの砂漠の現
オアシス ガンドルフ爺さんの印象が強すぎて、オアシスにまで意識がいかなかったが、乾燥して赤くて硬い砂漠の真ん中に、水色に光り輝くオアシスがあるのいうのは余りにも美しく、奇跡を感じさせるような光
ガンドルフ こんな何もない砂漠で、”何か”があることにそもそも驚いたし、その物体が”動く”ことにさらに驚き、それが”人間&rdquo
フェスティバルサイト 僕たちには時間がたっぷりとあったので、フェスティバルをやる予定の場所へ行ってみようと言うことになった。 街から乗合タクシーに乗って20分ほど行ったところで、
ワルザザードの日々 僕たちは、基本的になんの意図もなく日々を楽しく過ごした。 全く違う文化圏の全く見知らぬ街に暮らすと言うだけで、何をせずとも最高に楽しい。 もちろん楽しいのは、
交渉 僕たちにはまともに払うお金がないと言うことを説明し、一泊当たり約300円ならまとめて払うことができると伝えた。 僕たちは宿を必要としていたわけではなかったから、強気の交渉である。 &nb
マネージャー 本当にお金が切羽詰まっていたので、宿に長期滞在することは考えていない。 この日のためにテントを買っているので、どこか郊外に行ってキャンプでもしようと考えている。 キ
シャウエンとのお別れ シャウエンで旅の疲れを癒やし、美味しい物をたくさん食べて、目的を果たした僕たちは、今回の旅の目的の本拠地であるワルザザードへ向かうことにした。 ワルザザード
アンチョビ・タジン ウエイターのおすすめのアンチョビ・タジンがやって来た。 タジン専用の土鍋を開けた瞬間に漂う、野菜と魚とオリーブオイルの合わさった匂いが何とも食欲をそそる。 言
バス乗り場 ローカルバスを乗り継いで、シャウエンの村までやって来た。 やはりここでも案の定、客引きのラッシュが始まる。 長距離バス乗り場というのは、なぜか世界共通で
選択肢 タンジェはヨーロッパと接する港町で、風光明媚な観光地でもあるので、魅力的なレストランなどが多い分、自然と物価も高くなっている。 パートナーのIちゃんの旅の資金がギリギリだ
タンジェ フェリーは夕暮れ時にモロッコの最北端の街タンジェへと到着した。 タンジェの街は海沿いの港町だが、それと同時にかなりの標高のある丘の町でもある。 その斜面に立ち並ぶ街並み
アルヘシラス 夜行バスは、スペイン最南端の街アルヘシラスへと到着した。 まだヨーロッパだが、ロンドンと比べるとはるかに暖かい。 朝の早い時間だが、光の具合は強く、強い生命力を感じ
旅立ちの日 いよいよ旅立ちの日がやって来た。 飛行機は一般的なヒースロー空港から出発するのではなく、マイナーなルートン空港からの出発になる。 出発時間は明け方の5時
チケット モロッコ行きへの準備は着々と進んでいた。 今回初めてヨーロッパ国内を移動することになるので、旅費の高さを恐れていたが、チケットを調べてみてその安さに驚いた。  
革ジャン 冬が近づいた寒空の下を自転車でバイト先まで通っていた時のこと。 バイト先のオーナーの奥さんが、僕の貧しさと寒さを心配してくれて、革ジャンをくれることになった。  
この記事では、ビットコインの発明者がクレイグライト博士だということを数学的に証明しています。
ゴール設定 僕たちのモロッコ行きが決まってからは、生活がさらに輝きを増しはじめた。 いつまでもあると思うと、雑に扱ってしまうが、もう終わりだと思うと急に惜しくなる。
モロッコへの憧憬 知能指数が異常に高い友人のJくんの家に遊びに行った時に、素敵なイベントのフライヤー(宣伝チラシ)をもらった。 それは、今年2000年の年越し、引いては21世紀の
脳科学の最新情報 僕が買った本の内容は2000年の脳科学の最新情報を網羅しつつ、哲学的な話や精神医学や宗教的な意識の話にまで及ぶようなものだった。 21年前の最新情報なので、今で
出会った本 これは2000年当時の話。 インターネットが今ほど発達していないので、情報に関しては今ほどの自由さは無かった。 情報源は誰かが書いた本や雑誌、あるいは口コミなどの直接的な情報が主な
ダブ好きの日本人 ダブのイベントに出かけると必ずと言っていいほど見かける日本人男性がいた。 アフロヘアーの髪型につぶらな瞳の男性だ。 なんども見かけるので、自然と話すようになる。
ロンドンの音楽シーン 何故かはわからないが、イギリス、特にロンドンには世界中からミュージシャンが集まってくる。 良いミュージシャンが多く集まる環境ゆえに、普通のミュージシャンが良いミュージシャ
狭い部屋 僕はIちゃんと二人で8畳ほどの部屋をシェアしていた。 キッチンやバスルームは大家さん家族と共有である。 その8畳の部屋にDくんが居候していた。 一人当たり2.5畳ほどの
Tくん Dくんがグラントンベリー・フェスティバルを見逃したことで、Dくんと一緒に楽しむはずだったTくんは一人でフェスティバルを楽しむことになった。 Dくんが準備を担当したものは、
Dくんの決断 Dくんはこのパーティーは僕たちが目指していたものでは無いと確信していたが、それと同時に既に手遅れだと言うことも十分に理解していた。 彼は、皆が自分たちが目指していた
向き合い このパーティーでは皆がそれぞれ向き合っていた。 Iちゃんは、自分の夢である女優業を一旦横に置いてロンドンに来ていた。 日々をしっかりと楽しく過ごしてはいるが、夢を横に置
内観 皆それぞれが音楽を楽しんで踊ると共に、クラブという閉ざされた空間のなかで自身の内側と向き合っていた。 僕の内面世界の旅は、音楽家としての夢だった。 僕は日本に
スロームード 僕たちは皆いい感じに楽しんで踊っていた。 心地の良いダンスミュージックが流れる。 だが、サイトランスのイベントに来ているのにサイトランスが流れてこない。 客層もなん
落ち込むDくん 夢にまで見たグラントンベリー・フェスティバルに参加するために、しっかりと計画を立てて、お金と労力を割いてイギリスへと向かっていたが、しょうもない失敗のために夢のフェスティバルで
ダッカ D君がロンドンへ来ることを今か今かと待っていたが、なかなか続報はなかった。 まあ、流石にフェスティバルが始まるまでには来るだろうと思っていたが、結局フェスティバルの当日に
D君の準備 D君はイギリスへ来る前はタイにいた。 南の島やらバンコクやらでくつろいでいたらしい。 それが、T君とグラストンベリー・フェスティバルに行くことが決定したので、そのため
Dくん 今年のゴアで一緒に遊んでいたDくんが、僕たちの家に遊びに来ることになった。 Yさんが来た時は僕たちもロンドンに着いたばかりで、いまいちよくわかっていなかったが、すでにロン
ボブ・マーリー ステージでの演奏を見ていると、待ち合わせしていたNちゃんがやって来た。 Nちゃんも別の友人たちと相当楽しんでいたらしい。 彼女は、このイベントのためにこの街にいる
カーニバル 玄関を出た瞬間からすでにカーニバルは始まっていた。 いつもの通り道で、人々が音楽に合わせて踊っているのを見るのは、何とも気分がいい。 それは、踊っている人たちも同じな
ノッティングヒル・カーニバル レゲエ好きのNちゃんが毎年心待ちにしているイベントがあって、何度となくそのイベントの話をしてくれた。 それは、ノッティングヒル・カーニバルと呼ばれる
小部屋での暮らし 僕とIちゃんの暮らしは概ねうまくいっていた。 僕たちの恋愛関係はゴアにいた時とは打って変わって順調で、愛と調和に満ちていた。 ゴアの時は、僕に心のゆとりがなく、
Tくん ロンドンで出会う人には個性的な人が多かったが、中でも最も奇抜だったのがTくんだ。 彼は、ロンドンでサイトランスのパーティーに行く人たちの間では顔を知られており、2000年